子育てとコミュニティのこと。
“イマドキの暮らし”をおくる方々に、
コロナ禍の影響・新しい生活様式によって生まれた「不安」を生の声で調査し、
理想の「子育て」と「コミュニティ」を探求することで、
「安心」を生み出すにはどうすればよいか考えてみました。
インタビューに答えてくれた方
Sさん[都市防災の観点から]
大学のネットワーク情報学部教授。
専門は都市防災、政策科学。
Aさん[子育て・保育の観点から]
保育園園長。2児の母であり、
保育・幼児教育の現状に独自の視点。
Oさん[デュアルライフの観点から]
PRプランナー。東京から夫婦で富山県に
移住し、デュアルライフを実践中。
Tさん[クリエイターの観点から]
広告クリエーターであり、2児の父親。
安心・安全には非常に敏感。
子育ての不安は
“都心ならではの事情”に
「本当にこれでいいのだろうか」という不安は感じているでしょう。しかしそれに対して「大丈夫」と言ってくれる存在が都心にない。
自然体験を含め「子どもに本物を見せてあげたい」という親が多い…でも、都心だと「しちゃいけないこと」が多くてうまくできない。
親同士がつながれる場所になっていると、新しいマンションは充実するんじゃないか。
まず最初の不安が“人間関係が希薄”になってしまうということ。現在はコロナ禍の影響もあり、従来通りの人間関係も生まれにくい状況。同じ立場のママ友同士だけでは情報も乏しく、もっと経験豊富な地域の人ともつながりを持ちたいと感じている。
次が“自然体験の少なさ”。自身は様々な経験をしてきたが、子どもにそれをさせてあげられないことが漠然とした不安に。今、週末の自然体験イベントが人気になっているとのことでした。
コミュニティの不安は
“大げささ”に“
仲良しグループがいくつかできていて、どこかに「入れていただかなくてはならない」という雰囲気があって、それが超イヤで。
子どもが産まれる前から知り合いだったという人たちと一緒に子育てできるようになるというのが最高。
「これ、1人じゃできなかったなぁ~…みんながいたからできたんだなぁ~」と思ってもらえるような仕掛けが必要。
“公園でのママ友デビュー”や“地域交流会”などのコミュニティは、非常に息苦しさを感じてしまう。特に子育て中には周辺の親同士のつながりが欲しいが、“出会うためのイベント”はハードルが高いのが現状。
しかし、“〇〇ちゃんママ”として認識されるのではなく、やはり一個人として出会い助け合いたい、というジレンマも…。コミュニティに参加するにはストレスが大きく、新しいコミュニケーションを築きたくても高いハードルを感じていることが見えてきました。