人生を豊かにするタワーライフ

ウェルカムラウンジ完成予想CG

WEB MAGAZINE OMIYA ONE

デザイナーが語る、
美しきタワーに込めた想い

まるで海外のホテルを訪れた時のような、
心ときめく共用施設の設えは、
「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」に暮らす、
大きな喜びのひとつです。
その共用部デザインを手掛けた座間氏と、
照明デザインを担当した東海林氏に、
これからの大宮ライフをリードする、
デザインへのこだわりをお聞きします。

INTERIOR DESIGNER/NOZOMI ZAMA DESIGN

ウェルカムラウンジ完成予想CG

土地の歴史や記憶を未来へ繋ぐデザインを。

計画地は、文化の発信地であるソニックシティ、中山道大宮宿であった交通のHUBである大宮区、 東側を流れる荒川と西側の鴨川、そして氷川神社と、四方を守られた、まさに地域の核となるポテンシャルを持った土地だと感じました。 更地となった広大な土地や空を見た時に感じたのは、「その土地の歴史や記憶」を未来へ繋げる必要があるということ。 新たな場所に過去から未来へと繋がる物や人が集まり、それらが一斉に上へ向かって伸びていく建物のイメージを「UPPER FLOW」というコンセプトに込めました。 大宮の地域に根付いた生活が根本にありながら、未来へ向けた新たな暮らしを描く“上に舞い上がる気流“がデザインのテーマになっています。
※大宮ソニックシティ(約140m),氷川神社(約1,440m)​

座間氏オフィスにて。初期計画時の模型とともに。

ウェルカムラウンジ完成予想CG

WELCOME LOUNGE

スムーズに住戸へ導く“風“をテーマに、
気流が上へ流れるような導線と軽やかさを表現。
小さな穴を無数に穿ったアルミのカーテンは、
風を立体に転換させ、
カーテンが微風にそよぐイメージを醸し出します。

グランドロビー完成予想CG

GRAND LOBBY

驚きと共に現れる大空間は、
それぞれの生活に「花」を添える空間としてイメージ。
中心には、小さな花びらが舞う姿をイメージしたオブジェがあり、
友人を招待したくなるホテルのような
ラグジュアリーな佇まいです。

変化する日常に対応する、フレキシブルな空間構成。

コロナ禍を経て、時間や空間への意識が変化したことも、デザインに影響を与えています。 ひとつは、「多様性」。細かく用途別の空間を区切るのではなく、壁を取り払い開放的なひとつの空間として構成し、 密になりにくいスペースを創出。さらにラウンジの中でも異なる家具をランダムに配置して、 居住者の多様なライフスタイルを実現できるよう配慮しています。

初期計画時の4F・グランドラウンジ・グランドロビー模型
計画中の設計模型※現状計画のものとは異なります。

本物の素材から生まれる、色あせない空間美。

もうひとつ心がけたのは「持続するデザイン」を提案すること。 そのために、素材はなるべく天然のもの選び抜いています。 例えば、4階は従来の壁紙ではなく、あえて左官屋さんによる塗り壁を設定。 それにより、人工的ではなく、人が長年月過ごして馴染んでくるような肌触りをもたらすことが出来ると考えます。 さらに新しい試みとしては、1階の大理石の壁も、直線で羅列するのではなく、 曲線にランダムな意匠を備えた石片の繋がりとしてデザインし、素材の温かみを伝えるよう工夫を凝らしています。 一般的な分譲マンションとは全く異なる発想で、ハイエンドホテルのクオリティ、 考え方でデザインと照明を実装しています。まるでニューヨークのレジデンスのような都会のデザインを末永く楽しんでいただければ幸いです。
  • 座間氏オフィスにて。初期計画時の模型を眺めながら。

  • 計画中の設計模型・図面※現状計画のものとは異なります。

1F4F共用空間デザイン

ZA DESIGN INC.

座間 望

NOZOMI ZAMA

新たな「時間」を提供することが、ZA DESIGNの仕事。「ヒルトンニセコヴィレッジ」「富士マリオットホテル山中湖」「アニヴェルセル表参道ザ・グランド」「パークコート神宮北参道ザタワーMR」などホテルから飲食店、レジデンス環境作りなど幅広い空間のデザイン提案を行っている。

作品例

アニヴェルセル表参道 ザ・グランド

LIGHTING DESIGNER/HIROYASU SHOJI LIGHTING

外観完成予想CG(大宮駅)

暮らしの誇りとなるような、あたたかな明かりを。

「時代を越えて軽やかに自由に舞う」がライティングデザインのテーマです。 夕方に明かりが灯され、昼間よりもさらに軽やかに夜空に舞う姿を見せてくれる、 それが照明に期待される役割だと考えます。 日常の景色は、お住まいになられる皆様の共有の資産として愛でていただければと思いますし、 小さなお子様が育つ過程の中でこの光の景色を記憶していただけるようになればいいと考えています。 コロナ禍以降、家という場所は心の支えになってきていると感じます。 例えば、夜散歩の途中に振り返ってマンションを見た時に、あの素敵な輝きが私たちの住まいだと感じられること、 そして自分たちの住まいを誇れるということが、これからの人生に花を添えてくれるのではないかと思います。

東海林氏オフィスにて。選定中のスカイライン照明機材とともに。

スカイラインの光に季節を感じる特別なしつらえ。

今回特別に提案しているのが、色彩によって季節を感じるデザインです。 私たち日本人は季節の変化を敏感に捉え、愉しむ、繊細な感覚を育んできました。 24節気の季節の変化に合わせ、変化するスカイライン照明は今回の見どころのひとつ。 春分の淡い桜色、立夏の新緑の輝き、白露には秋の気配を感じる黄色からオレンジ色に変わる葉色など、 めぐる季節を繊細な光の色と輝きで表現しています。 この光景が、ここに住まう方だけでなく、近隣の方からも平安のシンボルとして、 心強く感じてもらえるランドマークになってくれたら嬉しいですね。

スカイライン照明を用いてのシミュレーション
※実際の照明設営状態とは異なります。

外観完成予想CG(眺望合成)

SKYLINE

スカイラインには、空に羽ばたく翼の様な光を。
中央部にはティアラと呼ばれる煌めく星の輝きを配しながら、
その左右には水平に翼のように伸びるキャノピーに光を与え、
軽やかに舞う姿を表現しています。

ウェルカムラウンジ完成予想CG

WELCOME LOUNGE

ウェルカムラウンジは、両側のドレスのように
流麗な壁面の意匠を強調する為に光が仕込まれています。
基本的には間接照明を中心として、ラグジュアリーかつ
柔らかなウェルカムゾーンを創っています。
光の色も柔らかく、専門的に言うと色温度を下げて
ウェルカム感をさらに強調しています。

細やかに計算された、ほっとする光のデザイン。

高木が導くグランドエントランスへのアプローチは、樹々を照らしていくことによって、奥へと導くようなしつらえ。 また、北側では、光のベルトを敷いたり、樹木の表情を見せていくことで、 楽しさを演出しています。外構においても色温度は低く設定し、 あたかもリゾートマンションに帰ってきたかのような心の安らぎを与えられるように丁寧に光を配した計画を行っています。 ブルーモーメントの時間は温かい色味の照明との色彩の対比が美しく、ぜひ、ゆったりと散歩を楽しんでみてもらいたいです。 インテリア共用部においても夜遅くに調光がかかってほんのり灯されるバータイムの明かりもおすすめです。 同じ場所でも、時間帯によって全く違ったイメージとなるので、様々な時間帯の中で光を楽しんでいただきたいですね。
  • 計画中の参考図面
    ※現状計画のものとは異なります。

  • 照明計画について語る東海林氏。
    ※図面は現状計画のものとは異なります。

照明デザイン

LIGHTDESIGN INC.

東海林 弘靖

HIROYASU SHOJI

照明デザイナー、IALD国際照明デザイナー協会プロフェッショナル会員。光と建築空間との関係に興味をもち建築デザインから照明デザインの道に入る。1990年より地球上の感動的な光と出会うために世界中を探索調査。アラスカのオーロラからサハラ砂漠の月夜など自然の美しい光を取材し続け、光との出会いの感動を糧に、超高層建築のファサードから美術館、図書館、特殊医療環境まで人間と光の基幹的な関係を読み解きながら、デザイン活動を行う。

作品例

まつもと市民芸術館
撮影:Toshio Kaneko